工学部オープンキャンパス2025にて「女子中高生のためのミニフォーラム」を開催しました(7/30、7/31)
2025.08.07

2025年度 東北大学工学部オープンキャンパス(7/30、7/31)にて、「女子中高生のためのミニフォーラム『工学にかける私の夢』」を開催しました。両日合わせて約350名が参加しました。
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【プログラム】
(1) 挨拶・工学部のDEI推進の取り組みについて紹介
(2) 講演① 女性教員による研究紹介
(3) 講演② 社会で活躍する女性卒業生によるキャリア紹介
(4) 各学科の女子学生によるキャンパスライフ紹介
(5) 質疑応答
(6) 懇談会「女子学生や教員に聞いてみよう!」
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はじめに、30日は田中 真美 副学長(ダイバーシティ担当)から、31日は伊藤 彰則 工学研究科長・学部長から挨拶をいただきました。続いて、北川 尚美 工学研究科長補佐(DEI推進担当)より、工学研究科で取り組んでいるDEI推進についてお話がありました。



講演では、女性教員による研究紹介と、社会で活躍する卒業生によるキャリア紹介を行いました。各日の講演者と講演タイトルは以下の通りです。
7/30(水)
佃 悠 准教授(工学研究科 都市・建築学専攻)
「生活の器としての『建築』を計画する」
島田 美代子 氏 (株式会社東芝 / 工学研究科 応用物理学専攻 修了)
「メーカ研究職の私のキャリア紹介」


7/31(木)
山口 実奈 助教(環境科学研究科 先進社会環境学専攻/工学部機械知能・航空工学科 兼担)
「私のキャリアには、イオンも電子も流れている 〜機能性材料に魅せられたわたしの選択〜」
板坂 京香 氏(株式会社本田技術研究所 / 工学研究科 金属フロンティア工学専攻 修了)
「~我がキャリアに一片の悔いなし~」


続いて、現役の工学系女子学生が工学部5学科の特色や学生生活を伝える「キャンパスライフ紹介」を行いました。東北大学工学部を選んだ理由やキャンパスでの日々の過ごし方、将来の夢を紹介し、中高生へエールを送りました。




質疑応答では、下記の質問に対し、教員や学生がさまざまな角度から回答しました。
Q. 高校時代にしておいた方がいいことはありますか?
(学生A)高校時代には知らなかったことも多いので、皆さんには、興味のある分野だけでなく、もっと多くの大学説明会やオープンキャンパスに参加して欲しいなと思います。
(学生B)友人をたくさん作り、交友関係を大事にしてほしいです。私は今も、高校や中学の頃の友達と関わりがあって、良かったと思うことがたくさんあります。
(学生C)私は受験制度をあまり調べずに受験してしまったので、共通テスト後に「AOⅢ期で受験すればよかった」と後悔しました。東北大学工学部はAOⅡ期とⅢ期、前期と、3回受験のチャンスがあります。ぜひ皆さんもいろいろ調べて、チャンスを生かして戦略的に受験してほしいです。
(学生D)基礎的な勉強を徹底的にしておくことです。博士課程になっても高校で学んだ内容は生きてきます。特に理系科目は積み重ねが大事だと思うので、基礎を重点的に勉強するとよいと思います。
Q. 一人暮らしに不安はありませんでしたか?
(学生E)実家では家事をほとんどしてこなかったので、一人暮らしを始めたころは慣れない家事に苦労しましたが、その苦労も楽しんでやれています。みんな完璧にやっているわけではないので、大丈夫だと思います。
Q. 理学と工学の違いを教えてください。
(教員A)理学は自然の摂理や法則、メカニズムを追求する学問で、その発見を人々の生活に生かすために繋ぐところまでを、工学は目指しています。
(教員B)工学は、世の中に欠けているものを生み出す、社会に関わり貢献できる学問です。また、理論が不足していて進められない場合には、基礎的なところから研究することもあり、理論から人の生活に役立つところまで幅広くカバーするのも工学の特徴です。
Q. 物理や数学が苦手だけどどうしたらよいですか?
(学生B)私も物理が苦手でしたが、一つの問題集を何周もしました。何度も取り組むうちに、ある日突然わかるようになることが、物理や数学には多いのかなと思います。大学に入ってからも、先輩が学習をサポートしてくれる制度もあって、しっかりついていけています。
(学生E)私は、つまずいた問題や、解くポイントをまとめたノートを作っていました。解けない問題があったら、その問題がどういう前提や枠組みで作られているかを意識すると、すんなり理解できることもあるので、落ち着いて基礎に立ち返って勉強することが大事かと思います。
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懇談会では、講演者と参加者が活発な意見交換を行いました。






<寄せられた感想>
- 現役生の方々の学校生活のお話を聞き、より具体的に自分の理想の大学を思い描くことができました。貴重な機会をありがとうございました。
- 受験方法をもう一度詳しく確認し勉強を頑張ろうと再度心に決められるほど東北大学工学部への入学の気持ちが強まりました。
- いろんなパターンの学生さんのお話が聞けて良かったです。個人質問ではなく懇談会の時間を設けていただいたおかげで、自分以外の興味・様子を知ることができて刺激になりました。
- 工学部にとても興味がもてました。幅広い分野への応用が出来ることに魅力を感じました。
- 先生、卒業生、学生、いろいろな立場の方の大学生活や研究、キャリア形成について生の声を聞くことができて良かったです。女子学生が通いやすいよう力をいれているのが伝わりました。
- とても参考になりましたし、東北大学に入学したい気持ちが高まりました。学生さんたちのように素敵なキャンパスライフを送ることができるように私も全力で勉強を頑張ります。本当にありがとうございました。
講演の様子は、オープンキャンパス特設サイトで公開中です。
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ご参加いただき、ありがとうございました。