東北大学

活動報告

群馬県立桐生高等学校でオンライン出張講義を実施しました(7/25)

2025.08.08

7月25日(金)に群馬県立桐生高等学校でオンライン出張講義を行いました。高校1・2年生13名(理数科1年生女子7名、普通科理系希望1年生3名、普通科理系2年2名)が参加しました。

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【プログラム】
① 講義(工学部紹介&研究紹介)
 講師: 東北大学流体科学研究所 鈴木 杏奈 准教授
 タイトル:「地熱で未来をつくる:自然と地域とともに考えるデザイン
   デザインって何?あなたの人生デザイン?~地熱資源利用の設計、私を例にご紹介~」
② 学生生活の紹介
 発表: 東北大学大学院 工学研究科 機械機能創成専攻 風間 李子さん
 タイトル:「大学生ってどんな生活をしているの?」
③ 質疑応答
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① 講義(工学部紹介&研究紹介)
逆問題とその解き方を例示しながら解説し、探求はその答えを探すプロセスであること、そして「現象を理解した上で問題の解決策を提案し、未来の計画に繋げること」がデザインであると説明しました。次に、地熱資源利用研究のデザインを紹介し、技術と社会とのギャップを解消するための探求もデザインであると紹介しました。最後に、人生をデザインしてほしい、ぜひ探求しようと高校生にエールを送りました。
講義の冒頭では、東北大学工学部とそのDEI推進のあゆみも簡単に紹介しました。

② 学生生活の紹介
学部生と大学院生の生活の違いを説明し、現在大学院生として取り組んでいる発電デバイスの研究を紹介しました。また、大学のプログラム等で何度か海外を経験したことも紹介し、大学生活の楽しさを伝えました。

③ 質疑応答

Q. 研究職には難しいイメージがありますが、研究職を目指そうと思ったのはいつですか?

A.
(鈴木准教授)
高校時代は研究職に就こうとは全く思わず、大学生のときも一般企業の就職活動をしていました。
博士課程にも、論理的に考える能力や発表する能力がこれからの人生に役に立つと思い、その能力をつけてから職業を考えても遅くないと考えて進学しました。博士課程まで進むから研究者になるとは限らず、博士号を取得して企業で活躍する人もたくさんいます。
私が研究者になりたいと思ったのは、博士号取得後の研究員時代に、大学で研究も教育もしたいなと思ったときなので、だいぶ後になってからです。

(風間さん)
大学院には周囲の多くの人も一緒に進学したので、自分自身で特別な判断をしたという感じではありませんが、私は研究、仮説を立てて実験をしてまとめて発表するということが好きなので、今、好きなことをやれているという感じです。 まだ私は学生で、まさに今、研究者になるのは難しいと思っています。まだ悩みはつきませんが、今の時点は研究が楽しいので、この道を選んでいます。

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参加した生徒たちは、将来のなりたい職業が決まっていなくても、自分の視野を広げたり、好きなことを突き詰めていったり、さまざまなルートで学びが繋がっていくことを実感できたようでした。

ご参加いただき、ありがとうございました。

東北大学工学系女性研究者育成支援推進室 ALicE
東北大学工学系女性研究者育成支援推進室 ALicE

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