群馬県立前橋女子高等学校で出張講義を行いました(10/11)
2024.10.25
10月11日(金)に群馬県立前橋女子高等学校で出張講義を行いました。東北大学大学院 工学研究科 志田原 美保 准教授が講義を行い、高校2年生52名が参加しました。
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講師:志田原 美保 准教授 (東北大学工学研究科 量子エネルギー工学専攻)
タイトル:「量子工学で医療に貢献」
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講義では、放射線医学の歴史や発展について、実際に工学部の授業で触れる内容も交えて紹介し、加えて、現在取り組んでいる「放射性医薬品の創薬支援技術開発」についても解説しました。
また、東北大学工学部と工学研究の魅力、自身の進路選択とキャリアについても紹介し、参加者へエールを送りました。
終了後には、AIを利用した研究や進路選択について質問がありました。
参加者から、「工学部には医療や薬学に関連する領域があると知ることができよかった」、「放射線を使った医学に興味をもった」の感想が寄せられました。
<感想>
- 今回の講義では、放射線の歴史や発展、利用について知ることができた。特に驚いたのは、X線の発見の同年にその医学利用が始まったことと、一方でX線の関連機器の発明は少し遅れたことだった。放射線は医学において重要な役割を担っている反面、使いすぎると火傷になるなど、危険な側面もあるのだとわかった。また、量子工学が医学と関連していることにも驚いた。今まではその分野で完結すると思い込んでいたので、工学は様々な分野と関わりがあることを知ることができてよかった。
- 東北大についての説明で、女子学生を支援するプログラムが充実していることに魅力を感じた。また、先生の研究分野では、放射線を診断や治療に役立てる目的で研究をしていて、数々のノーベル賞を受賞してきたとお話があった。技術の発達により実験器具のコンパクト化が進んだ点に感心した。
- 第一志望の大学だったので、お話を聞けてよかった。大学の授業の様子が感じられたし、想像できてよかった。先生は高1時から東北大学に行きたいと心に決めていたそうで、自分も絶対行きたいという意志をもって受験に臨めるようにしたいと思えた。「理学は発見する、工学は発明する」という説明を聞いて、自分がしたいことは工学寄りだなと再認識できた。
- 私が今一番興味を持っている医工学について学ぶことができて、とてもうれしかったです。今回は放射線と医療について学び、放射線が今いかに重要なのかがわかり勉強になりました。やはりメリットがある反面、デメリットもあるという放射線をこれからもっと発展させていこうという先生の思いが伝わってきて、私も学びたいとこれまで以上に感じました。
- 私が興味を持っている工学分野とは今回の講義の内容は違うと思っていたけれど、最後の方の「放射線と創薬」の内容で繋がりがあって驚いた。放射線系は医療分野なのかなと考えていたけれど、工学分野でも活用・研究されていることを知ることができて、今までは工学分野にあまり興味がなかったけれど、少し気になるところもでてきて、調べてみようかなと思いました。
- 医療と工学の関わりの中で最も興味があった放射線についての話を聞くことができて、とても嬉しかった。聞いたことのある言葉もあれば、全く知らない言葉も出てきて、少し理解が難しい部分もあったが、もともと興味のあった分野だったので、楽しんで聞くことができた。自分で調べると難しい言葉が多くてよく分からないことがほとんどだったので、先生がわかりやすく言い換えて説明してくださったおかげで、自分の進路を考える上で参考にすることができた。
- 医学にも興味があるので、とても興味深いお話でした。放射線などを利用して、より患者さんの負担を減らして検査したり、正確な診断をしたりすることに役立っているということがわかり、医学部に入ってお医者さんになること以外にも、様々な形で医療に貢献できることを実感できました。工学部はたくさんの分野があって、それぞれの分野でどんなことを学ぶのかイメージしにくい部分もあると感じていましたが、今回のお話を聞いて実際にこんな研究があるのだと知ることができて、非常に心を動かされました。これから進路を決めていく上で、自分から具体的な研究を調べるなどして、行動することが大切だと感じました。
皆様、ありがとうございました。