横浜女学院高等学校の教員を対象に、講義と青葉山東キャンパス・研究室見学会を行いました(8月8日)
2025.09.08
8月8日(金)に横浜女学院高等学校の教員57名と関係者、合計58名が東北大学を訪問しました。ALicEでは、田中 真美 教授による講義と研究室見学、青葉山東キャンパス見学を実施しました。
===
【プログラム】
講義:
(1)東北大学のDEI推進の取り組み紹介
(2)研究内容に関する模擬講義
田中 真美 教授(副学長(ダイバーシティ担当)/DEI推進センター長/ALicE室長/医工学研究科・工学研究科 教授)
研究室見学会:
田中(真) ・奥山 研究室(医工学研究科 医工学専攻/工学研究科 ロボティクス専攻)
青葉山東キャンパス見学会:
案内 奥山 武志 准教授(工学研究科 ロボティクス専攻)
===
■ 講義
(1)東北大学のDEI推進の取り組み紹介
講義の前半では、「東北大学におけるダイバーシティ推進:誰もが輝ける大学を目指して」というタイトルで、DEIの歴史や背景について紹介しました。
東北大学は日本で最初の女子大生が誕生した大学であり、女性研究者支援にも積極的に取り組んでいます。こうした取り組みにより、誰もが安心して研究に専念できる環境が整えられていることを紹介しました。
また、女子学生や女性研究者を取り巻く現状に触れつつ、女子校の存在意義が大きいことに言及し、女性がのびのびと活躍できるよう引き続き指導をお願いしたいとメッセージを送りました。


(2)研究内容の紹介
講義後半では、田中教授の触覚・触感に関する研究を紹介しました。触覚の計測センサシステムを用いて、手触りを客観的なデータとして測定する方法について説明がありました。医療分野では、誰が使用しても正確な結果を出せるような触診デバイスの開発が求められるなど、応用が期待されています。


■ 研究室見学・青葉山キャンパス見学
2つのグループに分かれて、田中(真) ・奥山研究室と青葉山東キャンパスを見学しました。
(1)研究室見学
①乳がんや前立腺がんの触診センサシステムについての紹介
ローラーでしこりがある部分を検出し、患部の情報を得る装置について見学しました。一般家庭でも使用できるような小型の自己検診用の測定器の研究も進んでいるそうです。


②手触りの計測方法の紹介
手触りを客観的なデータとして計測する装置を見学しました。実験で使用している、木材を模したプラスチックの板にも実際に触れ、これがどのようにデータとして表れるのか説明を受けました。


③手の動きを観測する装置についての紹介
センサーで手の動きをデータとして記録する装置を見学しました。指の付け根に装着した計測器は、指の筋肉の緊張を計測することで、手の動きを妨げることなく熟練の医師による手術中の手の動きをデータ化することができます。


(2)青葉山東キャンパス見学
工学部のある青葉山東キャンパスを、奥山 武志 准教授の解説のもと、見学しました。各系の建物やグラウンドを見て回り、豊かな自然の中で充実したキャンパスライフを過ごせる環境があることを紹介しました。



当日の詳細の様子はこちらよりご覧いただけます。
ご参加・ご対応いただきました皆様、ありがとうございました。